素人の句

2008年6月27日 (金)

思いで日記1

川柳界の無名の巨匠,その名も素人(そじん).
 
 
その句をぜひ紹介したい.
 
 
 
川柳思いで日記より
 
1.
おっ母の 袖の中から 何か出る
 
評:
和服姿の麗しい女性が目に浮かぶ.
「おっ母」
とは,子が母を呼んだのだろうか,
それとも亭主か.
ただ,何か出ることは間違いがない.
 
金か? 食べ物か?
そんなことはどうでも良い.
 
「何か」である...
 
 
 
2.
投げつける 様ぅに手鼻を かむ大人
 
評:
勢いを感じさせる一句.
ちーんと耳が痛くなる情景が目に浮かぶ.
おそらくその大人は,子供に恐れられているだろう.
そして,その手で何かお菓子を渡すのだろう.
 
 
 
3.
茶畑で 飴屋の太鼓 遠く鳴る
 
評:
茶畑とは,また楽しげなところである.
白い蛾がとび,クモの巣があり,茶葉の香りが若い.
茶畑でかくれんぼかなにかしていたのだろうか.
そこへ飴屋が太鼓を鳴らしつつ現れたのである.
 
コンビニで常に欲するものを購入できる時代にあっては想像できないが,
昔はあらゆることにサプライズ性が潜んでいたことを思わせるすばらしい句だ.
 
 
 
4.
貧乏の 子供習わぬ 経を読み
 
評:
私も時折,
まかはんにゃはらみたしんぎょう〜
かん〜 じ〜 ざい〜 ぼ〜 さ〜 こ〜
はん〜 にゃ〜 は〜 ら〜 み〜 た〜 じ〜
などとぼやくことがあるが,
経を習ったことは一度もない.
 
ぼやきとは,理想と現実の狭間である.
 
でもいいじゃないか.
にんげんだもの,
というおおらかさを感じる一句である.
 
おそらく金持ちは,金を払い.習って経を読んでいるのだろう.
しかし,両者の間には違いなどないのである.
 
 

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